この頃、朝からPCに向かうことが増えました。
理由は簡単、オットも早起きするようになったからです。
我が家は間取り上、一人になれる場所が基本トイレとお風呂しかありません。
「ひとり時間が欲しければ、早起きするしかない!」
ということで、本来夜型の私は無理やり朝型になりました。
この朝型/夜型のタイプは一生変わらない、と本には書いてありましたが、切羽詰まったらできたみたいです。
やればできる。
体調不良で早起きできなくなっていたものの、回復傾向の最近は5時ごろ起きられるように。
朝からブログを書く。
オットは暑いのが苦手。
なので、毎年のように夏になると早起きしようとします。「自主的サマータイム」みたいなものですね。
暑い時間帯に行動したくないのだそうです。
オットが起きてくると、私のひとり時間は「自動的に終了」。しかたなくパソコン部屋に移動します。
パソコン部屋は一応ひとりになれるスペースではありますが、本当はリビングのテーブルが一番落ち着きます。
PC机でリビングと同じことはできないので(主に心理的な面で)、PC作業になることが多い。
なので、読書ブログの記事を書いたり、本のメモを取ったり。
6時台からせっせとそんなことをしていると、ものすごーく充実した気分になります。
「今日1日でたくさんの成果が上がるのでは?」と期待しますよね。
そうは問屋が卸さない、というのが今日の話です。
『データの見えざる手』ご存知ですか。
去年、こんな本を読みました。
なかなか刺激的なことが書いてあります。
著者は日立の研究者(当時)で、スマートウォッチのようなウェラブルセンサを被験者に24時間つけてもらい、さまざまなデータを取りました。
その結果わかったことのひとつに、
- 人の活動の総量は予め決まっている(個人差あり)
- 手を動かすレベルによって、それぞれの総量も決まっている。
というのがあったそうです(乱暴な要約)。
予算みたいなものと考えればわかりやすいかもしれません。
たとえば、「1日の予算が1000円と決まっていて、お昼代に500円、飲み物代に200円、おやつ代に300円と分けている」みたいなものです。
予算なら「今日はガッツリ食べたいからお昼に800円使った。おやつはなしにしよう」などと調整できますが、活動総量はそれができません。
センサは手につけているから基準が手の動きになりますが、「作業強度ごとの時間」は毎日決まっていて、これは変えられない、という話です。
「料理をする」と「PC作業」は別の作業強度なのでバッティングしませんが、「読書」と「PC作業」と「ノートを書く」はおそらく同じ作業強度レベル*1になるため、総量の奪い合いになる。
――つまり、「朝からブログが書けた。この調子ならたくさんのことができるだろう」は間違い。
このレベルの「1日に作業できる時間」が3時間だとすると、朝から2時間その作業をしていたら、あとは1時間しかできないことになります。
ここ数日、早朝からPCに向かっているにも関わらず、1日終わってみたらいつもとほとんど変わらない、ということが続いて、この本のことを思い出しました。
私はこの作業に1日何時間使えるのか?
残念ながら、それを知るにはこのウェラブルセンサをつけるしか方法がないようです。
読んだ時に調べましたが、会社向けのシステムしかなく、個人でそれを知るのはむずかしそう。
ただ、作業レベルとかけた時間を記録することで、ある程度の推測はできるようです。
あとは、同じレベルの作業を続けるのではなく、違うレベルの作業と意識して切り替えることで、1日全体の生産性は高められる。
まあこれは、ポモドーロ・テクニックなどからも予想できますね。
工夫してみよう。
PCなど座ってする作業時間に上限があるのなら、まずその上限を大まかにでもいいから把握したい。
その上で、その時間を何に割り振るかを考えれば、生産性を上げられます。
大ざっぱにですが作業時間はデータを取っているので、この目的用にもう少し精度を上げて、データを取ってみようと思います。
またわかったらここで報告します。
*1:これは私の理解による例です。本に出ていたわけではないので、間違っている可能性あり