タスクの厚みと重みを実感しよう


先日読んだ『現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全―脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す!』がすごく面白くて、今はその内容をもとに、タスクの取り組み方を見直しています。
少しずつ記事にしていこうと思っていますが、今日はそのプロローグ的な話。


※読書日記はこちら
book.yasuko659.com

図書館で借りていたので、返却しなければなりません。

『読む力 最新スキル大全』はものすごく内容の濃い本。読書日記もメモも絞り込むのがむずかしく、もたもたしているうちに、明日は返却日。


その時、私が何げなくタスクに書いたのは
「朝9時までに『読む力』完了」
という1行でした。


――もちろん、朝9時までに終わるはずもありません。
運よく返却期限を延長できたので、「涙目になりながら必死でPCにかじりつく」といういつものパターンは避けられました。

なぜ私は「朝9時までに」と書いたのか。

何の根拠も、意味もありません。

ただなんとなく、
「図書館は10時開館だから、9時くらいに終わると都合がいいな」
と思っただけ。


でも、残った作業を改めて考えれば、朝の2時間程度で終わらせることはほぼ不可能*1

しかも、私はおめでたいことに、8時台に歩きに行く予定を書いていました。
いやいやいや、8時台に歩いてたらもっと間に合いませんって。

その時はじめて気がついた。

「あれっ、私って何を根拠に予定を立てているんだろう?」

もしかして、私が書いているのは、ただのこうなったらいいな、という願望?
――私のタスクは、なんと「七夕の短冊に書く願いごと」と同レベルだったのです。


そのくらいペラペラ(比喩です)。
ペラペラなので、いくらでも書けるし、いくらでも詰め込める。
でも、絶対に実現不可能。まさに毎日せっせと「絵に描いた餅」を作っていたんですね。


以前読んだ『なぜ,仕事が予定どおりに終わらないのか?~「時間ない病」の特効薬!タスクシュート時間術』に、確か

部屋に家具を入れるなら限界があるとわかるのに、タスクになったとたん「6畳間にベッドを47台入れる」ような予定を立てたりする
※記憶で書いているので、詳細はあいまいです

というたとえ話がありました。

それを読んで「うわぁ、私のことだ」と衝撃を受け、反省したはず。


――でも、腑に落ちるところまで行ってなかったんだな、と気がつきました。
なぜか、今回はリアルに実感できました。

タスクには厚みも重みもある。

タスクとは、それを完了させるための作業が必要です。
時間もかかります。

今回、はじめて「3次元」で可視化できた気がします。


いくらでも書いて重ねられる「七夕の短冊」状態から、たとえばレンガのような、厚みと重みのある立体がイメージできるようになりました*2

厚みのある直方体が、スケジュールにはめ込まれるような感じ。


これが実感できるようになったら、タスク管理が何か変わるかも……ちょっと期待しています。

*1:順調なら、朝活を6時台に終え、7時から作業に入れます

*2:正確に言えば、なぜか私の脳内イメージは水の入った直方体