双曲割引の罠、ハマってました(1)

先日、行動経済学の本を読みました。

行動経済学というのは、経済学と心理学を合わせた比較的新しい学問です。
「人とは非合理的な判断をしてしまうもの」という前提でいろんなことを解明するので、面白くて何冊か読んでいます。


この本に「双曲割引」の例として載っている事例を読んだ時に、
「ああ、だから私はエンドレスに図書館の期限に追われているのか!」
と納得してしまいました…。


【双曲割引にについて、わかりやすい解説はこちら】
www.ogis-ri.co.jp



人が物事を先送りするのは、この誤認があるからなのだそうです。なるほど。

本に出てくる例はこんなものでした。

(かなり意訳)
会社で、定期的に集計するデータがある。
毎回「エクセルで自動計算したらラクなのに…」と思いつつ、
「今回は忙しいから手動で」集計をする。

次回は自動計算のプログラムを組もう、と決意する。
……これを延々繰り返している、という例でした。

何でしょう、この既視感は。

「あるある」ですよね。あまりの「あるある」感に、膝から崩れ落ちそうになりました。


そして、この例で私は悟ったのです。
「ああ、このままでは私の読書プランはは永遠にラクにならないわ…」
と。

この例と全く同じことを繰り返していたからです。

「きっと、もう少し先には落ち着いているはず」。

例の「次回は自動計算のプログラムを組もう」と毎回決意するのだって、きっと「その時にはもっと時間があるはず」と思っているからなんです。
それが双曲割引の罠なんですけどね。


「もうちょっとしたら落ち着くはず」という根拠なし/超楽観的な予測だけでは何も変わりません。
そりゃあもう、図書館の本の予約なんて行き当たりばったりですから。


【続きはこちら】
www.yasuko659.com