何を減らす?何をやめる?

先日読んだ本で、心に響いた言葉がありました。

起業専門のコンサルタントとして活躍する今井孝さんは、会社員時代になかなか仕事が終わらず、残業ばかりしていたそうです。


起業するために自分の時間が欲しいと考えていた著者。ある日、やり方を変えます。

定時にオフィスを出るために、急ぎのメールから返事をし、提出する書類は必要最低限のレベルで仕上げ、打ち合わせは早い時間に終わらせ、その日でなくてもいいことはあとまわし(P68)

今井孝『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』より


同じことをしていたら、同じ結果しか得られない。

そうなんですよね。何かを変えなければ、違う結果にはなりません。


こういう「やらなくていいことはやめましょう」という話は今までにも読んだことがあります。
でも、なぜか今回はとても印象に残りました。

私自身が、本当に
「そうしなければ、何も変わらない!」
と切羽詰まっていたからかもしれません。

家事のやり方を変えてみる。

本にあったのは会社での仕事の取り組み方でした。ほぼ家にいる今の私には、そのまま取り入れられるわけじゃない。

そこで、
「家事のやり方にムダはないかな?」
と考えてみることにしました。

「それ、本当に必要なの?」

これは、買い物をする前に自分に聞いてみなさい、というお金に関する本で読んだ言葉です。
でも、家事の手間を省くのにも使えますよね。

家事をしながら、
「それ、本当に必要なの?」
と自分に聞いてみました。

洗濯物干しの手間とは。

洗濯物を干す時は、振りさばいてからいったん畳んでしばらく置き、それから干すのがセオリーです。

母もやっていましたし、以前よく読んでいた家事ブログにもそう書いてありました。
なので、結婚後ずうううっと、何の疑問も持たずにそうやって干していました。
コットンのTシャツも、ふきんも。


――しかし。ムダはないか、という目で見てみたら、
「この手間、本当に要る?」
と思いました。
よそ行きの服ならともかく、家で着るTシャツや、ましてふきんに少々しわがあったところで、困ることはありませんよね。

実験!畳んで置いたらシワは伸びるのか?

そこで、同じようなTシャツ2枚を、1枚は振りさばいただけ、もう1枚は今まで通り畳んでしばらく置いてから干してみました。
それでどのくらい差が出るかで、手間をかけるか決めようと思って。


結果は……。
「あれ?どっちが畳んだほうだっけ?」
そうなんです。ほぼ違いはありませんでした……!

その日から、我が家の洗濯物はバッサバッサ振ったあと即干されることになりました。

なんと、今まで15分かかっていた洗濯物干しが10分になりました。5分短縮!

5分と聞けば微差と感じるかもしれませんが、1/3カットできたんですから、これは大きい。

疑いの目で見てみよう。

引用のところに書いてあったのは、「やらなくていいことはやめる」という、実にシンプルなことです。

もうすでにルーティンになっている作業や、深く考えずにやっていることに、案外ムダが潜んでいるかもしれません。


「当たり前を疑う」ことから、始めてみてください。
求められている以上のクオリティは、必要ありません。

たった5分、されど5分。「チリツモは時短の合言葉です」(今作った)。


これからも、「それ、本当に必要なの?」と自問していきたいと思います。